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「強さ」にこだわり続けるプロがいる。今回のYOUNG雀は日本プロ麻雀協会所属の吉田光太氏にスポットを当ててみました。
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―まず、麻雀を始めたきっかけをお願いします。
きっかけは、片山まさゆき先生の漫画「ぎゃんぶらぁ自己中心派」を読んでですね。キャラクターとか世界観にすごく引き込まれて、それからそのゲームを探してと…。
―もちろん麻雀は知らなかったんですよね?
えぇ。知らなかったですね。その時は、小学生だったんで。
―小学校で面白くて麻雀をやってみようと思ったわけですか。実際にできました?
友達の家で、なんとなくついていたルールブックをみんなで見ながらやってましたね。
―フリー雀荘に行くようになったのは、どういう感じで?
10代のときに、後輩の田中太陽プロ(日本プロ麻雀協会所属。吉田氏の後に協会に入会)に連れて行かれて…。
―じゃあ、麻雀としては太陽君の方が先輩だったの?
そうですね。太陽君は僕より早い時期からピン雀に行っていたんで。なかなか知れ渡っていたみたいですよ。強かったですし。
―そうすると10代の頃はフリー漬け?
そうですね。毎日毎日行かない日の方が少なかったですね(笑)。
―雀荘でメンバーやるようになったのは?
高校を卒業してから5年間、メンバーとして麻雀だけをやりました。
―当然「将来は麻雀でなんとか…」と思いませんでしたか?
そうですね。麻雀打ちで暮らしたいと思いましたね。
―それは、プロでやろうとは思っていなかったわけですか。
いえ、普通の麻雀打ちとしてですね。プロというのは意識に無かったです。
―10代の時に、「こういう麻雀打ちになりたい」と思った人はいませんでしたか?
いなかったですけど、阿佐田哲也氏の本は高校のときからかなり読んでいました。ほぼ、全部読みましたね。
―なるほど。10代の時は勝てましたか?
自分はその頃が一番勝っていたんですね。バカヅキして8連勝したこともあるし、その次は点5で15万くらい勝って(笑)。戦術とか研究していたわけではないですけど、阿佐田氏の本の影響はかなりありました。
―非常に麻雀が合っていたんでしょうね。逆に勝ちすぎてつまんなくならなかったですか?
つまらなくはならないんですけど、もう自分との戦いだけですから。先月の勝ち額よりも1円でも高くと。
―師匠とかはいたわけでもなくて?
そうですね。

―5年やっていても、プロの世界は全然興味はなかったですか?
ないですね。
―5年間、メンバーを続けてその後は?
5年で麻雀は一旦やめました。二度と麻雀は打つまいと決めたんです。
―どうしてですか?
あきたというわけではないけど、自分自身の努力の限界を決めちゃって。今100の力が出るとして、5年後に150の力を出せるかといったら、自信がなくなってきて。
―将来に不安を感じてって感じですか?
それに近いみたいですね。麻雀だけ打っていてはいけないって感じですね。でも、努力はできたと思うんで。それできっぱりやめました。23歳の時ですね。麻雀をやめて、上京して仕事を始めました。
―上京してどうしました?
まず通信で中大の法学部を卒業しました。法律関係をもともとやりたいと思っていたので。まぁそれまで勉強していなかったわけですから、今から勉強しても間に合うかなとは思いましたが。
―麻雀はほんとにやめれました?
1回も麻雀はしなかったですね。
―でもそこから、麻雀にまた出会うわけですね。それがプロのきっかけということですか?
いや。偶然太陽君と出会ったのがきっかけで、彼に強引に誘われたのと、長嶋監督のせいですね。
―長嶋監督??
テレビで長島監督を見ているうち、長嶋監督は野球人として生きているんだなぁと思って泣けてきちゃうんですね。オレは見る人だけなんだって。見るだけの人よりも、1つでも自分にできることがあればなんて幸せなことなんだろうと思うようになって。
―それで、1つのことに打ち込もうと麻雀を再び始める訳ですね。で、東京のフリーに行きまくった?
まあそうですね。フリーとかセットとか。そこで初めてプロの人に出会いました。まず池袋の雀荘で鎌田プロ(日本プロ麻雀協会Aリーグ所属)と出会いましたね。具体的にプロになろうと思ったきっかけは横山プロ(日本プロ麻雀協会BUリーグ所属)です。あと、手塚プロ(日本プロ麻雀協会)ですね。
―プロに出会って、プロの世界が面白そうと思いました?
いや、むかつきました。プロに対して、敵外視もありましたね。
―協会を受けたきっかけは?
横山プロに出会って、衝撃の一言を言われたんですよ。「へぇ、光太さんって強いんだ。達也さん(日本プロ麻雀協会Aリーグ所属)とどっちが強いんだろう。」って。
―達也さんを倒すために受けたと?
っていうか、プロにそんなに強いのがいるのかと思わなかったんで、MONDOを見ている友達に「プロって強いの」って聞いたら、「強いらしい」ということで、やってみようと。でも、やってみたら強かった。
―麻雀プロとして食っていこうと思って入ってきたわけではないんですね。
強いヤツがいるんだったら、やってみたいと思って。その時は、仕事もやっていたので、1、2年くらいやってみようかなと。
―きつくはなかったですか?仕事しながらですと。
春先とかの繁忙期が重なってしまうときついですね。でも、きつかったけど、全然大丈夫でした。自分の好きなことだったし。

―プロになって何を意識しました?
強くい続ける力ですね。やっぱり20歳そこそこのフリーのメンバーから1歩離れた世代になっても、生活を犠牲にしても強くなりたいとか勝ち続けたいとかいう情熱を維持するのは難しいですし。
―追求したいのは「結果」や「名声」よりも「強さ」や「情熱」というわけですね。プロとして成し得たいことは?
いつか結果がたくさん出ればいいかなと思います。今すぐに結果を出したいとは思っていないです。
―達也さんとどっちが強いんだろうと横山さんに言われてプロになったんでしたら、達也さんと当たった機会はありますか。
タイトル戦は野口賞くらいですけど、プライベートではうってますね。一番初めのセットは負けました。
―それでは将来のビジョンについてはどう考えてますね?
仕事をやめて、麻雀だけに集中できる環境になったんで、何かしら麻雀で事を成しえたいですね。今一番やりたいことは、面白い麻雀の小説とか漫画の原作を書いてみたいですね。
―小説…ですか?それは、阿佐田さんの影響ですか?
そうですね。
―プレーヤーとして「強さ」を認めてくれた後は?
あんまり変わらないと思いますね。自分との戦いだから。モチベーションを保っていきたいってのが本音ですね。保てる自信は微妙ですけど。あと、麻雀界はいろいろあるけど、面白い人が揃っているんで、なんらかの形で、語っていきたいなってのはありますね。
―強さを求める上で絶対に必要なことって何ですか?
「想い」と「努力」ですね。
―努力って何をしているのですか?
継続と、苦しいときでも必ず打つこと。仕事した後でも、徹夜麻雀とかやって。リーグ戦の前でも飲んでも普通にできるように鍛えているし。
―タイトル戦の前の日は飲に行くのですか?
大事な日の前は飲みますね。朝までは飲まないです。落ち着けたいというのがあるんで、ある程度は飲みます。
―とにかく「強さ」を求めてやっていくと。「食べていく」にはどうするのですか?
今は、裏メンをやりたいですね。儲かるかどうかは分からないですが、打てるし。2〜3年はやろうかと思います。それで芽がでたら、原作とかやってみたいと思います。
―上述で法律を勉強していたと言ってましたが、麻雀と法律についてどう考えていますか?
麻雀でお金を賭けることは、僕の見識では違法じゃないんでね。フリー雀荘も、違法かもしれないけど、犯罪ではないですよ。バクチが犯罪なら、公営ギャンブルも犯罪になってしまうわけで、あれは法がが認めているからで…。
―それでは最後に今年の目標を教えて頂けますか。
目標は特に定めていません。でもリーグ戦を1位で昇級することですね。
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小学生の時から牌を触っていたという吉田氏。麻雀の世界の中で「強さ」に魅せられ、「強さ」を追い続けていく求道者になりつつある彼の行く先に答えはあるのだろうか…。
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吉田光太HP『道標』
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