12.西川口流まみれの日
先日のリベンジを果たし、麻雀の内容にも自己満足する俺。副産物も意外と多くついてきた。カッパグとはこういうものかと改めて思わされる。
馬鹿勝ちした自分に久しぶりのご褒美とばかりに、歴戦の疲れを癒そうと西川口流にお世話になりに行く。気分がいいと体調もいいのか、思わず「抜かずの2発」。すっきりしたところで次は食欲を満たしに焼肉へ。
満腹になり、また麻雀でもぶつかと迷っていた。するとすっかり顔なじみとなった客引きの兄さんが「たまにはお兄ちゃん、ウチの店見てってよ。ネ!!写真だけでもいいから」と声をかけてきた。気分も体調もすこぶる調子のよかった俺は、まあ写真ぐらいは見てやるかと思い写真に目をやった。
そこにはとても興味を引かれる写真が一枚。好奇心と探究心が旺盛な俺は、麻雀のことは忘れ、思わず写真を指名をする。指名したかいあって大当たりであった。すっかり調子に乗り、ついつい延長して「男気」を無駄に放出する。気がつけば先日の馬鹿勝ちがウソのようにフトコロも寂しくなっていた。
今日一日は麻雀を離れ「癒しの日」と思っていたが、麻雀はそれを許してくれないようだ。結局、寂しくなったフトコロを癒しに、また硬く四角い冷たいパイをモミに行くことにした。
旅ぶち人として連日同じ店に行くのは気が引けるが、他にあてもなく、仕方なく昨日と同じ店に行ってみる。「いらっしゃい斉藤さん。さっそく始まりだよ」とオヤジが言った。
メンツを見ると常連のオヤジが3人いた。少し仲良くなったおじさんに「どうもよろしくです。サクライさん」と言うと、「いやー、今日はサクライじゃなくカックライで〜す。サイト―ちゃん」といきなりジーギャグ(オヤジギャグ)だ。
そんななか俺は東家に案内される。ドラは
。配牌に
と
がトイツで、仕掛けられれば軽い手だ。俺はアガリ優先とドラの
を第一打から切りとばす。南家と北家も合わせる。西家のオヤジが「もうドラないの! じゃあシャーないの」とドラを切る。南家が「そう、シャーないシャーない」とハモル。
そんなくだらない麻雀談義を聞かされ、4巡目にカックライさんが「見て見てサイちゃん!」と。何かと思えば
を3枚並べて「ほらサンペーです」とギャグをカマス。そこに北家がリーチをかけ、最初のツモで「おっと、イッパ〜ツ」とパイを河に叩きつけた。
俺はオイオイいいのかい河に捨てちゃってと思っていたら「なあ!
だろう」と言った。俺は何だよジーギャグかよと思っていたら、すっかり
を仕掛け忘れた。
そして次は「ヨウシ!兄ちゃん!トンだよ」と言った。俺は何で飛ぶのか理解できずに考えていたら、またまた
を仕掛け忘れてしまった。「あっ!くそやられたぜ」と思わず口にする俺。今日はいきなりペースを乱され、自分の麻雀が打ち切れずに「ショウガネエ!今宵は麻雀を楽しむか」と思った。
そして俺も2枚目のダブ
を「ザブトン!ポ〜ン」と言って仲間入り。すかさずオヤジが「ほら兄ちゃんザブトン一枚」と
を渡され、
を捨てる。すると南家が「じゃあ俺も!イチマン去ってまたイチマン」といいながら合わせ打ちをした。
こんな調子で続く麻雀に、これもまた西川口流かと思う俺であった。